熊本県の超能力者というと、有名なのが御船千鶴子(みふね ちづこ)という女性。明治末期には千里眼事件としても記憶される、一連の騒動にもかかわっています。
これは千里眼を持つといわれる御船千鶴子や、念写の能力を持つとされる長尾郁子らが参加した公開実験。
東京帝国大学の福来友吉氏や京都帝国大学の今村新吉氏らが、真偽論争をしています。
熊本県出身の御船千鶴子が得意としたのは、世にいう千里眼。封印している木箱の中身を、透視してみせるという術。
ただし、この封印はかなり杜撰なものとなっていて、ただの木箱に紙で糊付けしただけのものでした。
しかも透視をしている最中は、箱は自身が手で持っっていました。絶対に他の人間を近寄らせなかったことから、自分の唾で紙を濡らした後、封印を解き中身を見ていたのではないかという指摘がありました。
疑いを持った学者がこの方法で試したところ、数分で箱を開けられることが証明されています。ほかにも千鶴子は、紙封印の箱なら百発百中。金属製容器にハンダ付けで封印した箱は、まったく透視できずに失敗しています。
これでは子供ダマシ以下のトリックと言われても仕方ありません。
後に御船千鶴子は自殺しています。
これについては有名になるにつれ、姉夫婦と父親の間で千鶴子の奪い合いがあり、気を病んだ末に死を選んだというのが真相みたいです。
なかなか圧倒的な超能力者には出会えませんね。
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